ども。
ウバかず(@UberSaitama)です!
埼玉西部のド僻地でウーバーイーツの配達をしています。
基本、超まったりな配達パートナーです。
配達パートナーに業務上過失致死罪認定!
「Uber Eats」の配達パートナーが、雨が降る2021年4月17日夜に、東京都板橋区内で横断歩道を渡っていた男性をはねて、脳挫傷で死亡させた事件で、自転車事故としては異例の業務上過失致死罪で在宅起訴されていたが、東京地裁が2月18日、禁固1年6ヶ月執行猶予3年(求刑禁固2年)の判決を言い渡しました。
29歳で被告となった配達パートナーは、法廷で謝罪をしていた模様ですが、判決では、
雨の影響で事故当時は、前後左右が見えにくかったにもかかわらず、ライトも装備せず、時速20~25キロと言う“自転車としては相応の高速度”で走行した
と言うコトが分かっています。
さらに、横断歩道に差し掛かったタイミングでも、
速度調整や前方左右注視の注意義務を怠った
とも。
どんな横断歩道だったのかは分からないですが、恐らく信号のないタイプだったのでしょうが、停止するコトも減速するコトもなく、駆け抜けようとして、今回の事故に繋がったように思えますね。
ただそうした状況ではありますが、被告の反省状況などを踏まえ、刑の執行を猶予したと言うコトに。
これまでの公判で、
・迅速な配達のために、高性能のロードバイクを利用していた
・ブレーキパッドは大きくすり減っていた
・ライトは壊れていた
と言うのが明らかになっており、被告自身、ブレーキは利きが悪いと思っておらず、ライトについては配達を優先してライトの調達を後回しにしたと言うのも判明しています。
事故当時は雨が降り始めている状況だったが、追加報酬の“雨クエ”を得るために、配達を続けたと言う。
検察側は論告で、被告が注意していれば“衝突は容易に避けられた”と主張していて、禁固2年を求刑していたが、裁判官は、悪天候時などに支払われる追加報酬を得るために、速度を上げたと指摘しており、過失は重いと判断。
但し、今回の判決では執行猶予が付いた形。
自転車は整備不良だった
自転車で走行中に歩行者と衝突してしまい、死亡したコトで起訴→執行猶予付き判決と言うのは、これまでにも例があったとのコトだが、それらは重過失致死罪であり、今回は、異例の業務上過失致死罪が適用されたコトに。
どうなんだろう…と正直、思っていたのですが、各種報道を見る限り、“無灯火”ではなく、そもそも“ライトは壊れていた”であり、ブレーキパッドもすり減っていたとのコトなので、配達パートナー側の責任は大きいだろうな…と言うのが、素人としての感想。
“雨クエが~”と言うのは、もちろん、あるのだろう。
だけれども、それよりも整備不良の機器を使い、基本的な注意義務を払わずに仕事をしていたと言うコトが大きな要素なのかな…と言う感じ。
判決事由も、
歩合制の配達報酬を効率よく得ようと配達業に従事し、業務者が負う基本的な注意義務に違反している
と言っていて、“業務者が負う基本的な注意義務に違反した”コトが、大きいとしていますしね。
ひとまず被告側は控訴しない方針のようで、このまま判決が確定しそうな感じですが、判決でも結局、あくまでも個人事業主としての形になっていて、使用者責任には触れていないような感じですね。
まぁ、刑事だからそこには触れないと言うコトなのだろうけれど。
明日は我が身だが、雨クエは存続なのか?
被害者のご冥福をお祈りしたいと思うし、こうした交通事故で命を失う事例に繋がるのは、これで最後であって欲しいとも思う。
誰でも気軽に運転ができる自転車。
ただ危険とは隣り合わせ。
それは他人をケガさせるコトもあれば、自分がケガをする可能性もある。
改めて、明日は我が身と思うしかない。
「ウーバーが…」ではなく、自分自身のコト。
毎日、配達を行なっていると、ちょっと自転車や体に不調が出ても、“明日で良いか…”と思いがちですが、やはりそこを先延ばしにしてはいけないよね…と。
で、民事でも訴えが出ているのだろうか…
そうならば保険に入っていたのだろうか(任意保険の加入が義務化されている東京都なので、一応、入っていたとは思うけれど、そもそも業務上の事故だと保険は適用外でしょうしね)。
色々と思ってしまうコトはあるけれど、1つの事故が、大きく人生を変えてしまうと言うコトだよな…と改めて。
で、コレを踏まえて、「Uber Eats」側は、雨クエなどをテコ入れする気があるのかどうか。
今回の事件では配達パートナー個人の問題も大きいとは思うので、因果関係がどこまであるのか…などは不明だけれども、やはりこうした悪天候時のクエストと言うのは、スピードを後押しする可能性があるのは、否めない。
人が1人、亡くなっている訳で、この部分はさすがにプラットフォーム側も対応を考えても良いのでは?と言う気はする。
件数に対するクエストではなく、個人的には距離に対するクエストで良いのでは?と言う気がするんだけれどもなぁ…
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