ども。
ウバかず(@UberSaitama)です!
埼玉西部のド僻地でウーバーイーツの配達をしています。
基本、超まったりな配達パートナーです。
損失拡大ながらシェアは高まらず…
タイ・金融大手の「SCBX」が手掛けているデリバリーアプリの「Robinhood」(ロビンフッド)が、2024年7月31日でサービスを終了するコトを発表しました。
タイ初のデリバリーアプリで、2020年に設立。
バンコクを中心にサービスを提供しており、2023年7月には配車サービスもスタートし、まだまだ踏ん張るのかな?と思っていたのですが、既にフードデリバリーでのシェアは低く、コロナ禍も一段落し、ここらで店じまいのタイミングと判断したのでしょう。
実際、4年間の中で純損失は拡大している状態。
2020年…8,782万バーツ
2021年…13億バーツ
2022年…19億バーツ
2023年…21億バーツ
現状のタイバーツは1バーツが4.4円程度。
現地の物価などを考えると、単年度でも赤字額は小さくなく、累積になるとかなりの金額。
さらにシェアが高まっているとかであれば継続の判断もあるのかも知れませんが、そう言う訳でもない状態ですからね。
致し方ないのかな…とも。
タイのフードデリバリーは3つに集約モード
タイのフードデリバリーは、
・Grab
・LINE MAN
・Food Panda
に絞られた感じがある。
安定的なのは、やはり配車アプリからの「Grab」。
そこにタイでも人気のあるLINEを母体にした「LINE MAN」。
街中で見ている限りだと、最近は、ちょっと「Food Panda」に勢いがないようにも思えるけれど、実際のところはどうなんでしょうね。
日本でも「Uber Eats」っぽく見えて、実際は異なるフードデリバリーだったりしますし。
これらの中では、「Food Panda」が配送可能距離が一番短いが故に、あまり走っているのを見ないだけなのかも知れないけれど。
今回の「Robinhood」は、元々、ここから脱落していた感じがあったので、致し方ないのかなぁ…と言う気も。
タイは外食文化が盛ん(と言うか、家でご飯を食べる文化がそこまでないと言うレベル)。
その中でもテイクアウト・デリバリーは、一般的に利用されていて、それは日本の比じゃないレベル。
Grabは配車アプリ、LINE MANはコミュニケーションツール。
何か別に柱があれば、先駆者だっただけに、もうちょっと違った展開になったのかも知れないですけれどもね。
だが、既に配車アプリはGrabとBoltが占めているし、eコマースはShopeeがある中で、攻めどころもなかったのかも。
寡占化が進む結果に
元々、「Robinhood」のシェアは高くなかった。
ただバックに金融機関が控えているのと、出店者側からすると、初期費用や手数料が無料だったり、入金も1時間後程度と迅速だったと言う特徴があったりしました。
なので、十分、シェアを拡大させる可能性はあったように思うんですけれどね。
「Robinhood」の撤退で、ますます寡占化が進む形に。
日本もそうですが、寡占化が進むと、やはりサービス価格は上がる傾向が強いですし、報酬額は下がる可能性が大。
特にサービス価格よりも報酬額の減額は、如実に出て来るでしょうね。
元々、タイのフードデリバリーって配送料が激安なので、寡占化でどこまで配達ドライバーの手取りが変わっていくのだろう(他人事じゃないか…)。
ってか、配車アプリではGrabと双璧をなすBoltはフードデリバリーには参入しないのかな…?
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