ども。
ウバかず(@UberSaitama)です!
埼玉西部のド僻地でウーバーイーツの配達をしています。
基本、超まったりな配達パートナーです。
あまり読む人はいないと思うのですが、ちょっと真面目な経済ネタ…
いや、こうした動きがちょこちょこと組み合わさって、積み重なって、1つの流れになるので、触りとしては知っておいた方が良いんだと思うんですけれどね。
ただ短期的に動きがある訳じゃないけれど。
出前館、総額800億円規模の資金調達実施へ!
フードデリバリーの「出前館」が、「Zホールディングス」・「NAVER」を割当先とする第3者割当増資と、海外向けの公募増資を実施するコトを発表しました。
今回は、合計800億円の資金調達。
内訳としては、「Zホールディングス」に最大2,274万700株(310億円以上)、「NAVER」に最大1,664万1,800株(180億円以上)を割り当て、合計の資金調達額が800億円になるように「Zホールディングス」の割り当てが変わる感じ。
海外公募増資は、新たに1,605万3,900株をはっこう。
自己株324万株を処分し、発行価格は、2021年9月15~17日のいずれかに決定。
現時点での「出前館」の株式は、「LINE」が35.8%・LINEとNAVERの子会社である「NAVER J.Hub」が出資する「未来Fund」が25.0%を保有している状態。
今回の資金調達後は、
「LINE」…22.4%
「Zホールディングス」…14.6%
「未来Fund」…15.6%
「NAVER」…8.3%
一般…39.2%
と言う構成になる見込み。
まぁ、今後も変わらず「Zホールディングス」の傘下にいますよってコトですね。
何に使われる資金なのか…
「出前館」の資金調達。
とは言っても…
株主構成だとか
どうでもいいですよね、
きっと。
肝心なのは、何に使われるのか…と言う話。
今回の新株発行について、
国内フードデリバリー市場は、特に直近1~2年の新規参入者の増加を背景に、競争環境は厳しさを増しており、ユーザー、加盟店、配達員の獲得競争の最中にある。
厳しい競争環境のもと一部事業者の撤退や事業統合など、業界の合従連衡の兆しも見えてきている。
将来に渡り成長して行くためには、より一層のユーザー、加盟店、配達員の獲得を進めることで圧倒的な市場シェアを獲得することで収益性を高め、プロダクト改善によるユーザー体験の向上、加盟店売上高の増加、配達効率の向上を実行し…
とあり、市場シェア拡大と成長投資を実施するとのコト。
が…
具体的な内訳を見てみると…
・2024年2月末までの運転資金(マーケティング費用)…650億円
・システム強化ならびに開発資金…100億円
・2024年2月までの配達員増強資金…50億円
となっています。
なんかご立派に「シェア拡大と成長投資」と謳っていますが、結局のところ、IR資料を読んでみると、現状年間150億円を費やしているマーケティング支出を倍増させると言う話。
“マーケティング支出”と銘打っていますが、単にテレビコマーシャルや広告と言うコトですね、コレ。
要するにバンバン広告打ち出して、割引して、とりあえずシェアを確保しまーすと言うやり方って話です。
逆に気になるのは、「配達員増強資金」としての50億円。
これをどう言った形で使うのか。
新規の配達員を集めるのに使うのか、それとも報酬を上げるコトにするのか…
どちらに転ぶだろう…と考えてみた時、やっぱり前者なんだろうな…と思うので、まだ「出前館」で配達したコトのない方からすれば、今後は、跳ねる時が来るのかも…
ウバを反面教師に動けばいいのに…
「出前館」が「LINE」経由で「Zホールディングス」の傘下に入ったコトは、やはりこうした大きな資金を調達できると言うのが、メリット。
今までも市場からの資金調達は可能でしたが、赤字体質の中で、後ろ盾があるのは全然、違う訳で。
既に「Uber Eats」は、拡大路線から収益確保に動いている感がありますが、「出前館」もこの資金調達分を使い切ると、そうした流れになるのかな?と言う感じ。
逆に言えば、それまではバブルになりそうな予感もしますね。
ただ全般的に今回の資金調達が、「Uber Eats」で問題視された部分の改善ではなく、単なるシェア拡大を目標にしたモノに絞られていると言うのは、ちょっと残念な感じも。
反面教師でやって行けば、いつかそれが利点になる場面に辿り着くと思うんだけれどなぁ…
過当競争になった時、差別化しにくいフードデリバリー業態ですが、差別化にも繋がるだろうし。
そのためには、利用者を増やすだけでなく、配達員を増やすだけでなく、加盟店を増やすだけでなく、既存のユーザーからの意見が大切のように思うのだけれど。
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