7月開始のクラシルマート、サービス期間3ヶ月で事業撤退!

DELi・クイックコマースの話題
スポンサーリンク
ウバかず

ども。
ウバかず(@UberSaitama)です!
埼玉西部のド僻地でウーバーイーツの配達をしています。

基本、超まったりな配達パートナーです。

見事に閑散期な最近。
先日、あまりにも地元が鳴らな過ぎて、久々に東京稼働してみたら、配達パートナーがうようよといて、なんだかそれだけで楽しかった。
下手したら1年分の配達パートナーの数を見た気がする…(笑)

たった3ヶ月でクラシルマート撤退へ!

注文から1時間以内での配達を目標にしてdelyが運営していたクイックコマース型のネットスーパーである「クラシルマート」が、2022年10月28日でサービスを終了していました。

ウバかず
ウバかず

ん?
クラシルマート?

このブログで、扱っていましたっけ?

いや、このブログでは扱ってませんでした。
正確には扱うつもりでいたのですが、(ちょうどこの夏は忙しかったコトもあって)タイミングを誤ってしまって、ズルズルと…

サービスの開始が2022年7月21日。
品川区の五反田からスタートした訳ですが、僅か3ヶ月で終了と言う結果に。

そもそもこの運営していたdelyは、動画レシピサイトの「kurashiru」(クラシル)と女性向けメディアの「TRILL」を展開している会社。

動画のレシピサイトと主婦との繋がりも大きいメディアを持っている訳で、相乗効果もありそうだった。
しかもこの会社、創業時にはフードデリバリー事業を展開していたので、今後の展開を期待したくなるサービスだっただけに、あっけなく終了…と言う感じも。

スタートしたばかりのサービスだと、回転資金の問題がありそうなものだけれど、そもそも他に事業があって、しっかりと集客も集めている会社だし、資本的にも、既にZホールディングスの傘下に入っているコトもあって、比較的、余力はあったように思う(と言うか、この会社で資金力に難があるとすれば、もう並大抵の会社ではダメって話にもなるレベルだと)。

確かにスタート直後なので、サービスエリアも限定的にならざるを得ないし、「kurashiru」などからの送客は限定的であったのかも知れないけれど、相乗効果もありそうな背後も持っている。

それなのに3ヶ月での撤退。

よっぽど想定以上に伸びなかった…と言うコトなのでしょうかね。

逆に、3ヶ月でサービスを周知・浸透させると言うのは、並大抵のコトではない。

クイックコマースの場合、今まで実店舗で購入していたモノを、実物を見ないで購入する宅配に切り替えると言う部分も加わる訳で、やっぱりちょっと早いのでは?と思いたくもなるけれど、決断は早い方が良いと言うべきなのでしょうかね。

スポンサーリンク

爆発的な広がりが見られない日本

「クラシルマート」を立ち上げた際の目標は、3年で120億円の売上と言うのを謳っていました。

が、コロナ禍が広がっている最中であっても、想定以上にクイックコマースの分野が日本では広まっていない感じがしなくもない。
いや、そもそもクイックコマースが過大評価されているだけなのかも知れないけれど。

もちろん、フードデリバリーを手掛けていてクイックコマースとの相性もいい「Uber Eats」なども、クイックコマース事業に参入している。

年内には東京23区をひとまず網羅すると言う計画の「OniGo」もあるし、それぞれが少しずつ事業を広げているのは事実。

だけれども感覚的に、爆発的に広がっているか・認知が進んでいるか?と言われると、どうなんだろうなぁ…と。

都心部だと、感覚も違うとは思うし、余裕資金をお持ちの方もいらっしゃるとは思うけれど…

ただ今後も2億円の調達に成功した「Mesh」など、新たな事業者が控えているのは、既に大手による寡占が進んでいるフードデリバリーとは異なるところとは言えそうですが。

カジュアルな防寒靴|足元からあったまろ~
created by Rinker

広がらない理由は、やっぱり資金力?

なかなか爆発的に広がりが見られない日本のクイックコマース。

課題としては、まずはシステム開発力。
業務に最適化されたシステムを、どれだけ安価で作れるのか。

そしてそれを分析するチカラももちろん、必要になってくる。

それができる人材も今の日本では限られていると言えるのかも。

例えば、上述の「Mesh」で見ると、DeNAからの人材がメインだけれど、チョンピーだとかWoltのプロジェクトマネージャーだった方だとかの姿が見えてくる。
要するに同じ人材が同じ業界に流れて来ていると言うコトで、やっぱり人材の確保は急務なんだろうなぁ…と(まぁ、求められる能力が同じなので、同業種から流れて来るのは当たり前の話ですけれどもね)。

あと何気にダークストアの物件もそう多くはない。

飲食店舗とは異なり、搬入用トラックが停められる駐車場が必要だし、配達用の駐車スペースも必要になる。
必ずしも駅前である必要はないし、家賃コストが高い1階である必要もないけれど(実際、「クラシルマート」は2階に拠点を構えていましたしね)。

敷地にある程度の広さがなければ、品数に影響が出てくる。
さらに大型の冷蔵・冷凍庫も必要になるから電源確保も至上命題になる。

それを1カ所だけでなく、何カ所も揃えて行くと言うのは、なかなか簡単な話じゃないのでしょう。

コンビニ店舗の撤退後を居抜きで取れればアリなのかも…だけれど(その程度のスペースだと、品数に影響する可能性もあるけれど)、なかなか物件的に都心部で探そうとなると、難しいのかも知れないですね。

さらに言えば、1店舗当たりの商圏も、決して広いとは言えないですしね。

そして運ぶ人も必要になる。
「Uber Eats」が手掛ける「Uber Markets」の場合は、既存の配達パートナーを活かせるのでこの辺りは心配ないのでしょうが、新規で立ち上げるとなると、かなりの資金が必要になって来るのかと。

それでも海外では起きている流れなので、ある程度は日本でも浸透するとは思うのですがね。
各スーパーも宅配事業をし始めていますし、それよりは固定費も少なくて済むから、充分、対抗できるとは思うし、「クラシルマート」は終了してしまったけれど、今後、新たな参入が続いて、日本でも浸透して行けばイイですけれどね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました