台湾では1強が見えて来た!
「Uber」が、ドイツのデリバリーヒーローが展開しているフードデリバリー事業の「フードパンダ」の台湾での事業について、現金9億5,000万ドル(約1,490億円)で買収するコトを発表しました。
今回の買収はあくまでも台湾での事業のみ。
台湾でのフードデリバリー市場は、「Uber Eats」と「フードパンダ」がダントツの2強と言うのが、現状。
2社が合わさると、シェアも8割を超えてくると言うレベルで、今後、公正取引委員会での承認を受けるコトが前提になります。
デリバリーヒーローは、アジアエリアが最大の市場。
2023年の総収入の約36%をアジアで上げている状態なので、同社的には最重要市場と言うべきエリア。
一方の「Uber Eats」は、アジアでの事業拡大も模索している感じだが、台湾で1強状態を構築できるチャンスになりますね。
日本でも事業を展開していたフードパンダ
かつて日本でも事業展開していた「フードパンダ」。
2020年9月に日本市場に参入。
その後、2021年4月に韓国発で同業の「FOODNEKO」の日本事業を買収し、規模の拡大を図ったモノの、2022年に上陸から約1年半程度で日本から撤退。
なんだか、ちょっと懐かしさすら感じてしまいますけれどね、ブランド名を聞くと。
ただ未だにアジアエリアでは、しっかりと事業展開をしている状態。
その中でも2強体制に入っていた台湾事業を手放す理由は、どうしてなのでしょうね。
寧ろ、GrabやLINE MANに後れを取っていそうな(正確なシェアは不明で、あくまでも体感レベルですが)タイとかの方が良かった気もするけれど。
まぁ、2強に入ってしまったら、あとはシェア拡大が厳しいと言う話でもあるので、そこに費用をつぎ込むより…と言う感じなのかも知れませんね。
買収金額が高すぎる…?
コロナ禍後のフードデリバリー事業。
日本は、なかなかフードデリバリーと言う業態が定着しない感じもしますが、アジア地域は元々、デリバリー文化が強いエリア。
なので、「Uber Eats」としては、まだまだ攻めるエリアと言う認識なのかな…と。
ただそれにしても、買収金額が大きい。
約1,490億円。
フードデリバリー業態は、日銭商売。
一気にドカーンと稼げるような事業ではないから、この金額分の利益を出そうとすると、一体、どのぐらいの月日と注文が必要なのだろう…とすら思ってしまいます。
ただもう日本以外のフードデリバリー業態は、社会インフラの1つになっているような場所もある。
そこまで持ってこれてしまえば、この買収金額だって高いとは言えないのかなぁ…とも。
でも、この先、1強になってしまうと、料金も強気になれる。
それは注文者にとっても、デリバリーパートナーにとっても。
それが果たして良い話なのかどうか。
個人的には3~4社で切磋琢磨している状態がベストだとは思うんですけれどもね。
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