ども。
ウバかず(@UberSaitama)です!
埼玉西部のド僻地でウーバーイーツの配達をしています。
基本、超まったりな配達パートナーです。
飯能でもこの会社のサービスが9月下旬からスタートしているので、そのコトについて記事にしたいなぁ…と思っているのに、ズルズルと…
出前館、売上3倍!赤字幅5倍!
株式会社「出前館」。
「Uber Eats」と双璧を成すフードデリバリーを1事業としている会社ですが、2021年8月期決算が発表になりました。
ひとまず近年の数値と共に見てみると、こんな感じで推移しています(1,000万円以下の単位は切り捨て)。
2021年8月期 | 2020年8月期 | 2019年8月期 | |
売上高 | 290億円 | 103億円 | 66億円 |
営業損益 | ▲179億円 | ▲26億円 | ▲3,900万円 |
最終損益 | ▲206億円 | ▲41億円 | ▲1億円 |
売上高は、一気に3倍近い伸び率を示す形になり、絶好調と言う感じがしなくもない。
ってか、幾らコロナ禍と言う追い風が吹いたと言えども、一気に3倍に伸ばせると言うのは、なかなかできる話じゃないとも思う。
が、営業損益は179億9,100万円の赤字で、前年度から一気に拡大。
最終損益も206億5,100万円の赤字になり、約5倍に膨れ上がると言う結果に。
フードデリバリー業態は、シェアを確保してある程度、寡占化が進むまでは赤字体質であるコトが多いので、ある程度のキャッシュさえ確保できていれば、特段、赤字なのは気にする必要もないのかも知れない。
既に投資資金として、親会社に当たるZホールディングスなどによる第3者割当増資や海外募集の新株発行などで、総額約800億円にも及ぶ資金調達を行っているので、当面の資金繰りにも問題はないのでしょう。
ただ2022年度も営業損益が▲500~550億円になる想定でいる模様。
同期の売上予測は公表されていない感じではありますが、今回の決算からすると、売り上げに占める赤字額の割合はかなりのモノになりそうな感じもするので、もう1段階、何かしらの資金調達があるのかも知れませんね。
配達報酬は、当面、高止まりか?
ちょっと決算資料を見てみると、GMV(流通取引総額=商品代金(税込)+配送料(税込))は、約4.2倍。
店舗数も約4.1倍になっているとのコト。
ただ配達員については、対前期比で約6.8倍と、かなり膨れ上がった形に。
まぁ、「Uber Eats」の配達報酬単価が下がり、出前館の配達報酬単価が高いままで推移しているので、そちらに流れるのは、理に叶っているし、あくまでも登録者数での数字なので、アクティブ配達員数としては、どうなっているのかは不明だけれど(そもそも配達員的には流通取引総額よりも件数がどれだけ増えているのかの方が、重要ですし)。
ただ2022年度も配達員数を約3.8倍に増やすと言う計画のようなので、しばらくはバラマキが続きそうな感じはしますね。
で、そうした中で、直バイトではなく業務委託型の“Outsource配達員”を拡大させていこうと言う流れのような感じ。
ただ配達員的に大切なのは、GMVではなく、報酬単価と件数なんですよね、あくまでも。
この内、報酬額については、
配達員数3.6倍の獲得に向けて配達員への投資を継続
とあるので、当面は、単価を高めに設定して行くのかな?と言う気はしますね。
まぁ、少なくとも資金調達も行なっているので、あと2~3年は「Uber Eats」よりも高めの設定で通すのかな?と言う感じがしますね。
ってか、そうじゃないと人も集まらないでしょうし。
で、それからは急落させるんでしょうね。
で、件数に関しては、今後はアイドルタイムのボリュームを狙うためにも、非飲食を狙う方針が謳われています。
既にZホールディングス傘下のASKULからの受注ができるようになっていますが、グループ外のオーダーをどこまで引き込めるのか。
結局のところは、そこなのかな?と言う気はしますね(まぁ、実現したとしても、2022年度と言う感じじゃなさそうだけれど)。
と言うか、「Uber Eats」としてもこの非飲食からの受注と言うのは狙っているのでしょうが、なかなか功を奏していない感じがあるのは、どうしてなのだろう…?と言う気もしますけれど。
競合他社は、どうして行くのか…
結局のところ、どこまで資金を投入して行くのか。
そう言う話であり、ここまでズボズボと投入して行くと、凡人のボクにはもう分からない世界観にはなって来ます。
でも、結局、「出前館」がこうした動きを見せて来ると、既に業界では知名度の高い「Uber Eats」を別にすると、その他のフードデリバリーが厳しくなるのかな?と言う感じも。
「foodpanda」は世界的な会社ですし、資金力もある。
「Wolt」は、ちょっと違うスタイルで売って来そうな感じはする。
問題は、「menu」なのかな?と。
「menu」もKDDIの出資が入った状態。
ただ…
今一つ、元気に欠けると言うか、出資した意味があるのかな?的な状態になっている感じがしなくもない。
今年はまだ緊急事態宣言などもありましたから、各社それなりに伸びているのでしょうが、仮に次の感染拡大が小規模に留まるとしたら、来年度にはフードデリバリー業態の中でも、今以上に優劣が出て来そうな気もするので、地固めを急がないのかな…と思うんだけれど。
ってか、そう言う意味では、既に利益を求めるフェーズに入っている日本の「Uber Eats」って、やっぱり優秀なんだな…と。
しっかり先駆者としてのポジションから得られるモノを取ってますモンね。
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